48億円の無駄

オリンピック用警察官宿舎で48億円の無駄

政府は東京オリンピック・パラリンピックでは大規模な警備が必要なため、全国から応援の警察官およそ1万人が派遣される計画で国は東京・大田区や江東区などに専用の簡易宿舎を用意した。

f:id:ori-iro:20210420132827j:plain

しかし昨年3月に新型コロナの影響で大会が1年延期になり、4月には国内の感染者数急増で、当時の安倍首相が「改修して800名規模の軽症者を受け入れる施設を用意する」として37億円を掛けて整備し、相部屋に間仕切りを設けて個室にしたり、フロアごとにトイレや洗面台も新設、看護師が常駐するための部屋や設備も整え、改修は4月末に完成した。これを運営するのは東京都だが、警察庁には都から「一刻も早く」と要請があったそうだ。

東京都は風評被害等もありホテルだけでは宿泊療養先を十分に確保できない可能性があるとして、ホテルと並行して宿舎の活用を検討していたが、しかし新型コロナでホテル利用客が大幅に減っていた影響もあり、200以上のホテル事業者から宿泊療養所に対する応募があった。

警察官宿舎は廊下が狭くトイレや洗面台もフロアごとなど使い勝手の悪い宿舎に対し、ホテルは設備も充実しており使いやすく、住環境が良いためにホテルでの宿泊療養を優先的に進めることを決めた。その結果一度も利用されないまま元の状態に戻されることとなり、元に戻す費用は11億円とか。つまり合計48億円もの税金がぱっと消えたことになる。都担当者は「保険のようなもの」と言ったそうだが、それにしてはあまりに高すぎないか。

f:id:ori-iro:20210420132936j:plain

オリンピックが予定通りに7月23日開催なら今から改修しないと間に合わないのだろうが、それも危ぶまれる状態の昨今だ。もし予定通りに開催されたとしても国外からの観客はないだろうし、国内でも少人数になるはずだ。そうなると警備人数もずっと少なくて済むだろう、改修前なら今後の情勢によっては感染者宿泊所として利用も出来る。

変異株の感染者が急拡大してオリンピック開催が危ぶまれているこの時期にすることか、もし7月の開催ができない、延期か中止になったらその11億円もさらに無駄になってしまう恐れはないだろうか。

一部ならまだしも全ての施設をこの時点で大金を掛けて元に戻す必要があるのか疑問である。戻すのは必要最小限にしてこのままの状態で他の使いみちはないかなど、幅広い分野での検証はされたのだろうか。

これだけの税金を無駄にしているのに政府、東京都から一言の説明もないのはなぜだろうか、この日本という国においてはこの手の問題はいつもうやむやで終わってしまう。

Home